当教室のレッスンでは、一回のレッスン時間に対して30分、45分、60分と三通り設けています。
ヴァイオリンの場合、ふたを開ければすぐに弾くことができるピアノと違って、演奏の準備に少し時間がかかります。
楽器をケースから出し、肩あてを使う場合は肩あてをはめ、弓の毛を張って松ヤニを塗り、調弦をする(調弦は講師がします)。
以上の作業はレッスン時間内で行われます。
今までの経験から考えてみますと、未就学児のお子さんは、やはり体力や集中力が続かないので、
その作業を保護者の方や講師が補助しても、30分レッスンがちょうどいいようです。
しかし、お子さんでも小学校にも上がれば、なるべく自分で準備をすることを覚えなければなりませんし、
レッスン中に講師にアドヴァイスされたことを自分で理解し、コツをつかむ時間が必要になってきます。
そうすると、30分ではとても時間が足りません。
特に演奏困難な個所に対して、
「説明はしたから、後は自分で練習してきて」なんて放り出されても、家でどのように練習したらいいのか、わからないでしょう。
そういったことを考えると、レッスン時間に最低45分、小学校の授業時間ぐらいの時間は必要です。
これは大人であれば、なおさらです。
また、たとえばオーケストラサークルの曲のレッスンになりますと、まず曲数が多く、単純にヴァイオリンパートのことだけではなく、アンサンブルの考え方といった多角的なレッスンが不可欠になります。
これに加えて交響曲の場合は、曲の演奏時間がとても長いので、45分でも、レッスン時間としては全然足りないぐらいなのです。
このようなことから、当教室では、レッスン時間を30分、45分、60分と三通り設定しています。
次回は、家での練習時間について、ブログに書きます。