新しいヴァイオリン教本

1964年以来音楽の友社より刊行されているヴァイオリン教本が、昨年11月に新版発行となっていて、びっくりしました!


Amazonのサイトより
1964年の刊行以来50年以上にわたるロングセラー教本である『新しいバイオリン教本』がリニューアル! 収録曲や指導内容等は変わらず、解説を現代風に読みやすくし、楽譜は新たに浄書、写真も撮り直し、より学習者が理解しやすいよう紙面を整えた。また、発表会のプログラム掲載などで要望の多い各曲の出典情報もタイトルに補足した。長く愛されてきた通称「白本(しろほん)」が、さらにまた何十年と愛される教本となろう。1巻では、楽器の構え方、弓の持ち方、基本的なボウイング、左手の押さえ方等、初歩段階の基礎が学べる。

当教室でも、この教本は一番使っています。
体系的にとても素晴らしい教本だと思います。
実はわたしは、著者のお一人である兎束先生の孫弟子にあたります。

子供のころ、恩師の山岡みどり先生から、兎束先生のお話をよく伺いました。
「レッスン中に、ダメ!しか言ってくれなかったのよ。

良かった時には、それだよ!って。どうしたらうまくなるのか教えてくれなくて、それだよ!って言われた時は、どういう風に弾いたときか自分で考えたの。そうしたら、首で楽器を支えられているとき(手で持たない)だったの」

この教本の「姿勢」というくだりの

3 ヴァイオリンを持った姿勢

に「楽器は左肩の一部とあごでおもに支え、左手は軽くそえる程度であるが、初心者は左手である程度支えてもよい。」と言う文章があります。

説明文もしっかり読んでみると、特に教本の1巻は、ヴァイオリンを学ぶ上で一番大切なことが集約されていると思います。

生徒さん皆さんにお伝えしていることですが、当教室では、1巻の前半を特に念入りにレッスンします。
それは基本をみっちりレッスンすることで、その後の進み方のスピードが全然違ってくるからです。

Amazonの紹介文にもある通り、新しいヴァイオリン教本は今後もずっと使われていく教本だと思います。