去る3日(日)に、無事、例年の合同発表会が終了しました。
今年は、当教室からは初舞台の4歳の女の子と、
4月から小学5年生になる男の子と大人の生徒さんが出演しました(後者二人は去年も出演しています)。
当教室の発表会に向けてのレッスンでは、曲の仕上げをぎりぎり間に合わせるのではなく、
本番で緊張することを想定した、(名付けて)緊張慣れレッスンをしますので、
皆ガチガチになることはなく、手前味噌にはなりますが、当日は皆、素晴らしい出来でした!
伴奏や他の先生方からもお褒めのお言葉をいただき、また聞きに来た生徒さんたちも、とても刺激になったとのことでした。
ここで、このブログを読んでいる方は、緊張慣れレッスンとはなんぞや?と思われることと思います。
これはわたしが勝手に作った言葉なのですが、要は、本番のような緊張状態を作り出して、
曲を通しで弾いてもらうレッスンです。
楽譜や譜面台を取っ払い(目に見えるだけで安心するので、片づけます)、お辞儀から始めます。
これを例えば、教室に来たばかりの、気持ちの準備がまだ完全には整わないときにやってもらったりします。
いきなり通しで弾くのは、結構緊張するものなので、本番のドキドキに近い状態を作ることができます。
また、お家で衣装を着て練習することも推奨します。
今までの地道な練習はもちろんのこと、こういった一つ一つの積み重ねが、演奏者に自信をつけることになります。
舞台に立つ前に、「自分は、あの練習もやったしこの練習もやったから大丈夫だ!」と思えるのですね。
教室での緊張慣れレッスンは、本番当日までに3回ぐらいやりました。
また、今年の本番直前のレッスンでは、生徒さんたちに特に、聴衆に向かって演奏するようにアドヴァイスしました。
演奏を聴く側も、ノーミスでこちこちに固まった演奏よりも、多少の傷があっても伸び伸びとした演奏のほうが聴いていて楽しいものです。
細かい技術的なことは言い出すときりがないので、ある程度曲が仕上がってからは、
生徒さんたちが、自分だけの殻に閉じこもらないように腐心しました。
皆、伸びのある音で演奏でき、演奏後は満足気でまた出たいと言ってくれたので、大成功だったと思います!
発表会に出演したことで、皆が得たものはとても大きかったですが、それぞれの課題もまた新たに見えました。
次回に向けて、生徒さんたちがまた一回り大きく成長できるように、日々のレッスンに取り組みたいと思います。