前々回のブログテーマも「リズム音痴」でしたが、今日はここ数年感じていることを、書こうと思います。
率直に言って、10年以上前に比べると、子供のレッスンの進捗状況がなんだか変わってきたなと感じています。
具体的に言うと、平均的な進み方が遅くなっているのです。
楽器演奏能力は殊に個人差が激しいものですが、それにしても、曲を仕上げたり技術を習得する平均時間が長くなったと思います。
演奏には、音感やリズム感、読譜力、音楽性などいろいろな要素が求められますが、
中でもリズムを正確に取るための平均能力が下がってきているように感じます。
これどうしてだろう?とずっと考えていたのですが、ある大人の生徒さんとの会話から、
最近の子供の遊び方が、以前に比べてかなり変わっているのが原因の一つではないか?
との思いに行き当たりました。
昭和に小学生だった、わたしの子供のころの友達との遊びと言えば、
ゴム飛びや大縄跳び(縄跳びを二つつなげる)、そして「花いちもんめ」や「今年の牡丹は良い牡丹」といった、友達と手をつないで歌い歩きながらゲームをするものでした。
考えてみたら、これ全部、リズム感が自然に鍛えられるものですよね。
生徒さんたちにこういった遊びを知っているか聞いたところ、
20代ぐらいまでの生徒さんたちは経験がありましたが、
中学生以下ともなるとほとんどやったことが無いようでした。
コロナ禍や熱中症対策で、この3年ぐらいは外遊びの機会が大幅に減ったことも関係しているとは思いますが、リズムを体感する昔ながらの遊びが衰退していることは、子供のリズム感に大きく影響しているのではないでしょうか?
割と単純なリズム取りの経験が少なく、いきなり楽器を弾いてみようとしても、難しく感じる子供が増えてしまうのは、仕方がないことかもしれません。
上記遊びの変化がリズム感に関係しているのでは?と思いついたのが本当に最近のことなので、
レッスンでどうするべきなのか、今熟考中です。
差し当たり、今までよりもソルフェージュに時間を割こうと思っています。