10日前になりますが、表題のコンサートに行って参りました。
今井信子先生と言えば世界的なヴィオリストで、わたしがモーツァルテウムの学生時代に間近で公開レッスンを拝聴したことがあります。
その時のレッスンは記憶に新しいのですが、あれからもう20年経つのだなと、当時のことを思い出しながら会場に向かいました。
会場はほぼ満席で、天皇ご一家もご臨席されました。
天皇陛下は、ヴィオラを演奏されるのでご関心も高いのだなと思いました。
プログラムには、知らない曲も数曲ありました。
演奏が始まるまでは、ふぅんという感じでプログラムノートを読んでいたのです。
が!
本当に素晴らしい演奏会だったのです!!
新曲とか従来の編成を変えた演奏を聴くときに、
「うん、まぁなにか新しいことを試みようとしてるんだなぁ」のような(そんなに特に共感を覚えないような)感想を持つことは多々あるのですが、この演奏は本当に引き込まれてしまったのです。
80歳になってもなお今井先生の瑞々しい感性、そしてバリッバリのテクニックには驚嘆しかありませんでした!
ご高齢になると、音程が不確かな演奏って普通にあるものですが、それが全然ないんですよ!
昔は凄かったんだろうなあ、とかじゃなくて、現役真っただ中でいらっしゃるのです!
それどころか、感性が進行形でいらっしゃる!!!
恐らくそういった点も含めて、共演者が共に音楽を心から楽しんでいて、それが内輪受けになっておらずに聴衆に伝わり、
また、一聴衆として一流の演奏に対する緊張を強いられることはなく、リラックスしつつも集中して演奏を聴くことができる(というか引き込まれる)という、なんてなんて豊かな時間だったのだろうと、10日経った今でも思います。
巨匠の演奏ってやっぱり違う・・・
録画している様子だったので、テレビで放映してくれないかなあ!と願っています。
また是非もう一度聞きたいです。